もしかすると私がこれから言うことは、彼女や、彼女を敬愛するものから反感を買うかもしれない。
それでも、言わねばならないと思う。
彼女と同じことをする者が、でてくる前に。
この学園は血の気が多い。
殺してしまえと平気で言う人間が多すぎる。
彼女は云った
自分が死ぬことで、一人でも、命の尊さを知ってくれればと。
彼女が死ぬことで、いったい誰が命の尊さを知ると言うのか・・・。
彼女を知るものは、泣き悲しむ。
だけど、彼らはすでに知っているのだ、命の尊さを。
だからこそ泣き悲しむ。
彼女を知らない者は、何も思わない。
悲しむそぶりをするだけだ。
戦争が起これば結局はまた血を流す。
敵は殺せと声高に叫ぶ。
何も変わらない。
変わらないのよ・・・。
変わるとすれば、貴女がいないと言うだけ。
死によって生まれるものなど何もない。
死によって変わるものなど何もない。
だというのに・・・。
なのに貴女は、変えられると信じて散ったのですか?
変わりっこないのに・・・。
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