なんとまぁ。
本当にこの国の平和なことか。
私たち子供が死に物狂いで戦っているというのに、表の世界では歌の歌詞が過激だなんだと、その程度のことがニュースになるなんて、ねぇ？
全く気楽なものです。

あの程度が過激だというのなら、これからアーティストたちはどんな言葉で自分を表現しろというのでしょう。

表現の自由はどこに行ったのでしょうね？
この国はどこまで狂っていくのでしょうね？

いろいろと話を聞いて、新しい武器を作ることにしました。

従属種ヴァンパイアの武器「鎖付き棘鉄球」
気塊の攻撃力係数が高く、射撃ができるすぐれもの。
赤手よりもさらにイニシアチブが低くなるのが玉に瑕。


そして装備して迎えたバトルカーニバル。


失敗しました。
馬鹿だ。本当に馬鹿だ。

思い違いをしていました。
「後衛」にすると何が何でも的に近づかないんですね・・・。

「後衛」「積極攻勢」なら「積極攻勢」のＡIでアビリティを使うために接近。
アビリティが尽きたら「後衛」のＡＩで後ろに下がる
という行動をとると思っていました。
まさかアビリティなんで関係なく。ずっと後ろにいるとは・・・。

「標準」「積極攻勢」に変えておきました・・・。

最近の戦果を見る。
どうも芳しくない・・・。
２週連続でまともに勝てていない。

先週の本戦とＢＣ、そして今週の本戦。
すべて初戦敗退。
運がどうとか、そういうレベルではないだろう。

原因は・・・もしかしなくても、私だろう。
能力やジョブ的に完璧な気塊の一発屋。
その割に、能力も気塊に特化しているわけではない。
ＨＰも高くない。
殴られれば瞬殺される。

所詮、何も知らない頃にフィーリングで作られた私だ。
初めからステータス補正を考えて作られた人たちと格差があるのは当たり前。
それはわかってる。
そしてそれはもう諦めている。

私は今の私に不満はない。
「強さ」など２の次だ。
弱くたって構わない。私が私であるならば。

だがそれは私のエゴ。
共に闘う仲間に、そんなエゴを押し付けている。

私は・・・。
私は・・・・・・・。

腕を切りつける。
血が流れる。
赤く、紅く、アカイ、血液。




私は・・・私でいていいの？

殺風景な部屋。
女の子らしいものは何もない。
機能性重視のレイアウト。

そこに流れる、歌。

私の過去を思い起こさせる歌。

家族から見放され、愛が欲しかった。
苦しみから解放されるため、死にたかった。

そんな過去。

病院。
ある意味イチゴ貴族より興味のわくＧＴ。

満を持して、足を踏み入れました。