パートナーを求めていない。
そう言えばウソになるだろう。
でも、それほどまでに欲していないのも確かだ。
それに、仮に私が欲したところで、手に入るわけもない。
いったい誰が、私を愛するというのか。
家族すら私を愛さなかった。
ならば他に誰が、私に無償の愛をくれるというのか。
こんな狂った女を欲しがる男など、その正気を疑うだけだ。
だけど、それでかまわないと思う。
私のような女は、誰からも愛を受けず、ただ一人、ひっそりと果てるのがお似合いだ。
私には、誰かに愛を受ける資格など、ないのだ。
資格など、ない。
それでも。
たまに、本当にごく稀に。
欲しいと思うときがある。
私は、さもしい女なのだろう。
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