私は。
ひどく不愉快になった。
反吐が出るとはこのことだろうか。
人の本質はそうそう変わるものではない。
まして1年2年では変わらない。
だが10年20年たてば話は違う。
人は変わるのだ。
その本質からすべて。
だと言うのに、過去にすがって、過去のイメージだけで
「そんなはずはない」
と言い切るその姿は不愉快以外の何物でもなかった。
しばらくして。
その男友達の自供はウソで、犯人は別にいると言う話になった。
その後もその女検事は、その男のところに行き
「なぜあんな嘘をついたのか。あなたはそんなウソをつく人じゃないはずだ」
とかなんとかいう。
ますます不愉快だ。
いったい何様なのだろうか。
この女はどれほど甘い世界で育ってきたのだろうかと。
結局のところ。
その男は子供の夢をかなえるためにどうしてもお金が必要で、そのお金を得るために、お偉いさんが起こした殺人の罪を自らかぶったと言うオチだった。
やっぱりあなたは昔のままだわ、とか女検事が言う。
理由はともかく金を得るために殺人の罪を代わりにかぶるやつが「昔のまま」とか。
どれだけ美化をしているんだろうか。
とんだ馬鹿共だと。
本当に人はこんな話を見て感動できるのだろうか。
少なくとも私はできない。
しかし作る人間は、これで人が感動すると思って作るのだろう。
やはり。
どうにも私は。
人と感性が違うようだ。
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